2018年9月30日
オホーツク網走マラソンは今年で第4回目大会となります。
2015年第1回大会としてアナウンスされましたが、早々に別海パイロットマラソン(網走の1週間後)をエントリーを済ませていたため涙を呑んでのスルー。
参加者からの情報によるとなかなかの高評価。
コースの景色はもちろん網走を食べつくすというコンセプトで料理のフルコースをイメージしたエイドも評価されたとのこと。
今年の大会には野幌森林公園を走る会のメンバーも多数エントリー。
私も初参加を決定しました。
今年のフルは7月の函館マラソンに続いて2回目です。
函館マラソンでは何とかサブ5(Gross 4:58:20 Net4:56:20)達成したもののその後のスウェーデンマラソン(ハーフ)ではなんと2:32:51と2時間30分も切れないタイムで大惨敗。練習ランでも10km過ぎると走る気がしなくなってくる根性なしランが続きました。筋持久力に問題があるわけでもなく、息切れが激しくなるわけでもなく気力が失せてしまうという毎日。もうフルマラソンを走りきれなくなってきたのか?
そんな不安を抱えながらも1回あたりの練習走行距離を16kmと長めに設定して走り込みを続けました。もっとも16km以上は続かなかったということですが…。
さて大会当日は台風24号が日本上陸し北海道に向かってくるとのことで天候を心配しましたが最低気温16℃、最高気温21℃ 風も比較的穏やかでコンディションとしては上々。4日前の最終調整10km走で気持ちよく終えたこともあってか楽しく走ることができそうな予感。
宿泊ホテルのバスでスタート地点の網走刑務所まで移動。
8時過ぎに到着するともうすでに野幌森林公園を走る会のメンバーが初フル挑戦者2名を含む14名集合済み。思い思いの写真を撮り合い和気あいあいです。こんな時ラン友が多いと心強いです。
さてスタート時間8時45分に向けてブロック別に整列です。
今回はエイドが充実しているのでエネルギー補給用のジェルは必要がないと思いましたが心配性のみねごん3種類のエネルギージェル持参。
とりあえずスタート前に1つ摂取。
ん?
ちょっとしょっぱい。
ありゃ これは20km以降に摂取予定のカフェイン入りのアミノ酸ジェル。
まぁ いいか。
結局その他の2種類はゴールまでお持ち帰りとなりましたが・・・。
みねごん今回はEブロックの最後尾に。奥さんはFブロック。
それぞれの健闘の言葉をかけながら整列です。
そしてスタートの号砲。
1988名の選手が一斉に出発。
東京農業大学の生徒さんたちの大根踊りに見送られてのスタートです。
刑務所から一般道に出るには網走川にかかる狭い鏡橋を通らなければなりません。
そのため横幅約5列でゆっくり通過。国道39号線を左に曲がります。
当初の設定ペースは6min45sec/km前後だが少し早めの6min30sec/kmの入り。
約2km東進し網走駅から左に折れる。
6min20sec/kmにペースアップしているが周りも早いので気にならない。
とりあえず早めに設定ペースのリズムをつかむことが大事だ。
3km地点でゲストランナーのエリック・ワイナイナ選手がランナーの肩をたたきながら追い越していく。一般ランナーがすべてスタートした後に追いかけてきたらしい。
まもなく正面にオホーツクの海が見えてくる。
そして4km付近の第1エイド地点
(網走三吉神社前)。
オホーツクのフルコース最初のかに汁をいただく。
まだ汗が出ていないせいか少し塩辛い感じがするがここはしっかり味わって。
このあたりで呼吸も整って来る。
ロスタイムも気になるので先を急ぎます。
右手にオホーツクの海を見ながら正面の二ツ岩方面に向かってリズムを取ります。
このあたりの景色が最高です。やはり海岸線を走るコースはその景色の変化も見ものです。
そして途中ゲストランナーの金さんともハイタッチができました。
5.5kmの給水ポイントではスポーツドリンク摂取。
そして6km手前からは第一の難関、急な上り坂(激坂)に差し掛かります。
昨夜の金氏、ワイナイナ氏、中嶋あゆみ氏(FM AIR-G'のパーソナリティ)の攻略ワンポイントアドバイスで金さんからこの坂道についてのアドバイスがありました。
それはここで決して息を切らすような走りをしてはいけないとのこと。
無理をすると後半にトガメを受けるので早歩きで歩くこともありとのアドバイス。
みねごんこんなに早い時点で歩いてしまうとその後も歩き癖が出てしまう可能性が高いことから歩幅を短くゆっくりジョグ7min/km前後で乗り切る。
ところが途中で5時間ペースメーカーが私を追い抜いていく。
今までのところ私の平均ペースは6min35sec/km前後ではないかと思うがちょっとペースメーカー早くない?
と思っていたら同じ思いをしたのか近くのランナーが
「ペース早くないですか?」
ペーサーは
「調整をしながらのペースです」
との答え。
イーブンで走るのではなく後半のダウンペースも考えてのペースメイクのようだ。
今年8月5日の第1回当別スウェーデンマラソン(ハーフ)ではスタートから4km地点まで2時間30分ペーサーと並走。そのゆっくりペースに我慢できずに追い越したはいいが結局13km付近で再度追い越された苦い経験を思い出す。
ここは変に意識せず自分のペースを守ろう。
スタート後4kmくらいから呼吸が整い7kmくらいでリズムに乗ってくる。
そのペースを30~35kmまで継続できるかどうか。
そして30km以降どれだけ頑張れるかが勝負になる。
フルの先は長い。
坂を登りきるとアップダウンの道が続くが道の両側とも林でどことなく野幌森林公園を思い出すような風景だ。
途中先ほどハイタッチをしていただいた金さんが私を追い抜いて行った。
しばらくすると今度は奥さんが追い付いてきた。
話を聞いたところ金さんと野幌森林公園を走る会メンバーと記念写真を撮っていたとのこと。
しばらく奥さんと並走。
7.8kmで第3給水ポイント。
コーラがおいてあるがまだコーラを飲むには早すぎる。
終盤のヘタって来た時は本当においしい。前半はなるべくスポドリでしのごう。
13km手前からは能取(のとろ)岬への道に入るがそれまでアップダウンが続く。
下りは6min40sec/km,
上りは7min10sec/kmくらいで
平均7min/km切るくらいか。
林道を右に折れ能取岬への道へ。
ここはプリウスPHVのCMで使われた道らしい。まっすぐの下り坂の向こうにはオホーツクの海が見える。
途中岬を折り返したランナーとつぎつぎにすれ違う。
今楽な下りを走っているということは復路は上り坂になるということか。
弱気なみねごん怖気づく。
能取岬の灯台を左手に見ながら一回り。それまでの舗装路から土の道に変わり途中から草むらをワイルドに走ります。走るルートの景色や路面がこんなに変化するところもこの大会の魅力なのかもしれません。
さてこの灯台を一回りすると14.4kmの元気エイドステーション。
牛乳、あんぱん、いもだんご、かぼちゃだんごなど。
復路の上り坂に向けて牛乳、アンパンをいただく。牛乳は濃厚でおいしい。
さてここから約1.5kmの上り坂。
覚悟を決めて登り始めるが思ったほど気にならない。途中ラン友たちとすれ違い手を振りながらだったせいだろうか?
そういえばさっきまで並走していた奥さんが見当たらない。
能取岬のエイドステーションまでは一緒だったはずだが・・。
さて、先ほど能取岬へ右折した道76号線に戻りここからは緩い下り坂。
一瞬走力が上がった気分になる。
いつもの練習ランでは16km過ぎには走る気が失せてしまうがまだ気力は失せていない。これは下り坂が影響しているのかもしれない。このあたり6min15sec/kmと私にしてはハイペースで進む。しかし調子に乗ると後半に失速する可能性がある。こんなことを考えながら走っているとゲストランナーの中嶋あゆみさんがすごいスピードで私を追い抜いていく。
そして前方にはトンネルが。なんとそのトンネルの中であの激坂で追い越された5時間ペーサーの一団に追いつく。またちらりとスウェーデンマラソンの苦い記憶がよみがえるがこのペースを崩したくないので一気に前にでる。
約1kmのトンネルを抜けるとダース・ベイダーランナーの先に水色Tシャツの金さんの背中が見える。
追いついたようだ。
右手はオホーツク海につながっている能取湖だ。
金さんは余裕で景色を楽しみながらランナーとお話をしながらのジョグ。
おそらく6min30sec/kmくらいか。
ここからはつかず離れず金さんと並走。
よっぽど話しかけようと思ったが余計なことをするとペースが狂うのではないかと自重。
ここでスマホはポシェットに収容。
走りに集中しよう。
私のスマホはこれ以降仮死状態に陥り写真を撮ることは不能となる。
さて相変わらず金さんは周りのランナーと話している。
時々止まっては腕ふりやら脚の運びなどレクチャーもしているようだ。
私は快いリズムを続けている。
ただここで気になることが一つ。
レース前半のエイドから給食、給水をこまめに摂取しているのだがその直後下腹部の不穏な感覚。固形物なら理解もできるが水分でも腹痛が襲ってくる。かといってこの腹痛が続くわけではなくしばらくすると正常に戻る。トイレに駆け込むかそれともゴールまで頑張るか難しい選択である。
思い当たるとすればホテルの朝食の食べすぎか?
バイキング形式だったのであれもこれも欲張りすぎたようである。
26km付近から1km先の第2の折り返し地点に向かう。しばらく能取湖とはお別れです。ぞくぞくと私より早いランナーとすれ違う。ここも行きは下り、帰りは上り。すれ違いざまにラン友がパチリ。貴重なみねごん(オレンジの帽子とTシャツ)の走る姿です。
折り返し地点通過。
ここでスポンジゲット。
首根っこを冷やす。
さあ1kmの上りだ。と意気込むが 思ったほどきつくはない。ここもたくさんのラン友とすれ違う。奥さんも順調についてくることを確認。
坂を登りきり左折すると29km元気エイドステーションだ。
ここにはしじみ汁、ベーグル、揚げかまぼこ、コーラなど。
肝臓にはいいのではないかとしじみ汁をいただく。
そしてコーラも。カフェインで一瞬シャキッとした・・・気がする。
この辺は公園になっているようでまたまた能取湖を望む整備の行き届いた公園だ。
そして30km関門通過。電光掲示板をちらっと確認すると3時間27分台とこの7月の函館マラソンを同じくらいの悪くないタイムだ。ただ函館マラソンではこの後のアップダウンで歩きがだいぶ入ってしまい完走後もう一つ充実感を得ることができなかった。
勝負はこれからだ。
遅くてもいいから脚を止めないこと。
大会終了後ペースを確認すると7min/kmオーバー。
おまけにおなかの方もしじみ汁とコーラが暴れている。
大事を取って33.2kmの名物あばしり和牛のステーキはパス。
ステーキはおなかに致命的なダメージを受けそう。
そして35kmの天童スペシャルエイドで果物をいただく。紙コップにブドウとリンゴが入っている。口に含んでジュースにして飲み込み繊維質の残骸は放出。固形物はやはり危険だ。ここから最後の頑張りだ。大会前ここからの上りが一番つらいとラン友から話を聞いていた。
高低図では目立たないが道幅の狭いサイクリングロードで地味に足にこたえる。
たまらず何回も歩きが入るが休みすぎると二度と走る気にならなくなるのですぐに足を進める。これの繰り返しでこのサイクリングロードでは7min30sec/kmくらいまでペースダウン。やっと40km地点通過。
4時間42分22秒。
前半の貯金は使い果たしてしまったか。
そして大曲湖畔園地に。
残り1.8kmの表示が目に入る。
ここで急に後ろから規則正しい足音が。なんとあのトンネルで抜かした5時間ペーサーとランナーの一団だ。
よしこれについて行こう。
リズムを合わせてついていくが思ったよりつらくはない。確実にリズムを刻んでいるので気持ち的に楽なのかもしれない。進行方向左手を見るとひまわり畑の向こうにゴールが見える。しかしゴールに向かう直線はなんと長いことか。ここはペーサーに任せてリズムを刻むことに集中しよう。そして左折。ひまわり畑に入っていく。さらに左折。ゴールへの最後の直線だ。ここでペーサーから「ここからは自分のペースで行ってください」のコール。
最後の力を振り絞り股関節からの大きなスイングでゴールに向かいます。周りのランナーも一生懸命走ります。
途中東京農大生のボランティアさんでしょうかハイタッチをうけてさらに残りの直線を疾走。
そしてゴールです。
はぁ~~~
なんとか5時間は 切ったようだ。
4:57:28(net 4:53:41)
昨年のフルマラソンは
千歳JAL国際マラソン(5:23:41)
ホノルルマラソン(7:11:22)
東北・みやぎ復興マラソンに至ってはふくらはぎ不調によるDNS。
フルマラソンに自信を失いかけていました。
今年に入ってもハーフも満足に完走できなくフルマラソンランナーとしての選手生命にも不安を抱いていましたが、何とか函館マラソンそして今回のオホーツク網走マラソンをサブ5で走りきれたことは十分満足できる一年だったと思います。
今回の大会ではなんと最高齢81歳の男性ランナーが参加していたとのこと。
私も細くてもいい。長いフルマラソン人生を続けていきたいと思います。
ちなみに奥さんは
Gross 4:58:06 (net 4:53:04)
私の40秒後にゴール。
でもnetはみねごんより40秒はやい!!
種目順位は13位。
もう少し頑張ればベスト10?。
これからはおくさんのコーチとしてがんばろうかな・・。
2018/10/6 記